第30話 死の牢

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前回 神木 VS 亮 の続き

神木からの攻撃を免れた亮の視点

亮「随分…遅かったな。」

???「これでも頑張ったほうさ。この能力を見つけるのにどれだけ苦労したか…。」

亮「なんだ、苦労って。まだイベント始まったばかりだろ。」

???「はは、それもそうだな。」

亮はこの男に助けられた。この男も、亮の仲間である。

???「しっかし、やっぱ生存者にも強い奴いんだなぁ〜。」

亮「そう…だな。」

???「まっ、俺らの敵じゃねぇな。まずボスに勝てるわけがねぇよ。」

亮「…」


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

時は、地獄の三日間編終了直後まで遡る。

亮「…ここは?・・・」

亮は藤崎に殺された。もう生きていないはずなのに、体がある。思考できる。動ける。亮は何が起きたのか理解出来なかった。
周りを見渡すと、亮の他にも大勢の人がいた。辺り一面真っ白な世界だった。
亮はますます何が起きているか分からなくなってしまった。
一人のおじさんが亮に話しかけてくる。

おじさん「お、あんちゃんも死んじまったんだか!たはは!!」

背中をバシバシ叩いてくる。痛い。・・・痛みがあるのは、やはり生きている証拠なのだろうか…?

おじさん「…ここは死後の世界さ。おれも最初は天国か地獄に来たかと思ったが、全然ちげぇ。今まで死んだ輩が皆集まっとるだけ。娯楽も何もねえし、まるで刑務所みたいなとこだな。」

ふーん……。

亮「え、刑務所入ったことあるんですか?」

おじさん「・・・。」

おじさんは遠くを見ている。

おじさん「言っとくが・・・」

おじさんは遠くにいる、ある集団を指差す。

おじさん「この世界を仕切っているのはあの集団だ。目ぇ付けられると面倒なことになる。お前も気を付けておくんだな。」

亮「あ、はい。」

遠くからじゃあまりよく見えないが、結構大きな集団だということは分かった。

亮「ところで、誰が俺たちをここに集めたんですかね…?」

おじさん「…天使さ。」

亮「え!?・・・助けてくれたってことですか…?」

おじさん「逆さ。奴らがこのゲームの主催者で、俺たちを死なせたのにも関わらず、まだこうやって生かしてやがるんだ。…ほんと何考えてるか分からねぇ。」

亮は、ここで初めて黒幕が天使だということを知る。

おじさん「だから、また何かが起きるんじゃねぇかと勘ぐって、あの集団は仲間集めをしてんのさ。」

亮「・・・。」

亮は気持ちの整理をし、誠の命運を祈りながら、大人しくその世界で、『何か』が起きるまで待つことにした。

数時間後には、藤崎もその世界に着く。
亮は、おそらく誠が奴をやってくれたんだろうな、と心嬉しくなり、その反面、藤崎と同じ空間に居ることが少しストレスになっていた。

そしてこの場所でも、その刻が来る。


次回、闇に染まる