第19話 天使襲来編

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前回 地獄の三日間編 完結 の続き


誠はあの藤崎との戦いから3日後、病院のベッドで目覚める。隣にはボンボンと、亮のチビ悪魔がいた。
誠「ここは・・・?亮は・・・?」
誠は、藤崎と会った時の記憶が飛んでいた。ボンボンがそのときの事情を細かく説明する。
誠「亮は・・・死んだのか?」
ボンボン「・・・はい。」
誠「それで・・・藤崎は、俺が殺したのか・・・?」
ボンボン「・・・そうです。」
誠「・・・。お前は・・・何も知らないのか?ボンボン。」
ボンボン「・・・言うしか、なさそうですね。誠様を見て、記憶が戻ってきたんです。あの時の記憶が・・・。」
誠「・・・あの時の記憶?」
ボンボン「なぜ自分が今ここにいるのか・・・。このゲームの・・・主催者が誰なのか・・・。」


・ボンボンが取り戻した記憶
人間界とは別世界、天界と魔界では絶えず戦争が起きていた。「天使軍」と、「悪魔軍」、彼らは人間界が創られるずっと前から争っていた。善悪の決着をつけるために。だが、永年この争いは終わることなく、戦況は拮抗するばかりであった。
そんななか、「天使軍」に、『五大天使』と呼ばれる逸材が誕生する。一万年に一人と言われる天使が、一度に五人も誕生してしまったのだ。彼らの登場により、戦況は一変。悪魔軍はそのたった五人の天使により・・・敗北する。「悪魔軍」の王、魔王が暗殺されてしまったのだ。
全ての悪魔が殺されたわけではなかった。残った下級の悪魔たちは魔界に監禁されてしまう。魔界、天界から出る扉は、神か魔王にしか開けられないものだったからだ。
一方、快挙を成し遂げた『五大天使』らは天界にて讃えられていた。だが、彼らにはまだ野望があった。世界の統一、支配を目的としていた彼らは、邪魔であった神様をも殺し、自分達の世界を創りあげようとする。彼らは『五大天神』と名乗るようになった。
一人の天神の提案だった。「『人間界』から、『幸運の神』を選出しよう。」と。彼らはサバイバルゲーム、「賞命首」を開催する。

それから、一人の天使が、魔界を訪れる。
???「お前たち、協力してくれるな?」
その天使は下級の悪魔たちを人間の持つライフウォッチに送り出した。ゲームの進行のために・・・。


ボンボン「これが・・・思い出せた記憶です。」
誠「・・・。」
ボンボン「そして・・・誠様のその力は、死んだ魔王様の残した魂が誠様の身体に乗り移って生まれたものです。」
誠「敵は・・・天使なんだな・・・?」
ボンボン「・・・はい。」
誠「なんか、変な話だな…。それで、俺には魔王の魂が宿ってるっていうんだろ?」
ボンボン「はい。」
誠はうなだれた。自分の置かれている状況が、想像以上に壮大すぎた。悪魔の存在を再確認させられ、おまけに魔王、天使、神の存在が本当にあるということを言われ…そして、今自分はこの世界を揺るがすほどの力を持っていると言われる。
まだ亮の死にすら向き合えていない誠に、この事実をすんなり受け入れることなど、できやしなかった。
誠「しばらく・・・一人にさせてくれ。」


次回、天使襲来