地獄の三日間編 完結

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前回 VS 藤崎善里 の続き


藤崎は人を殺すのを嫌っていた。何人も人を殺し、命を得ても、リストに載ってしまったらその命は一つとカウントされる。藤崎にとって人を殺すのは無駄で、ストレスが溜まるものだった。それに、彼には大勢の部下がいる。気に入らない奴がいれば、部下に頼んで殺すし、そうそう自分が死ぬこともない。
藤崎のライフは、現在3つ。彼は、自分がいかに浅はかな考えだったか、身をもって知り、後悔することになる。

藤崎「サタン…だと…?」
誠の持つ剣の先が、藤崎に向く。
ドジュウウゥン!!!

『藤崎善里様、コンティニューしますか?』

藤崎(何だ!?…何が起きた?クソッ、思考が追い付かない!!)
誠の剣が一瞬にして藤崎の胸を貫いていた。藤崎は反応する間もなく、一つ、命を消費する。

ドゥルルルン!!
藤崎がコンティニューする。
藤崎「ははっ・・・、そうこなくっちゃなあ・・・!誠君ゥ!!」
ドウゥンッッ!
藤崎は地面を爆発させ、誠の方へ飛んでいく。
藤崎「オラァ!!」
ドゴオオォォンッッ!!!
藤崎の攻撃を、誠は球体のガラスで自分自身を包み込み、防いでいく。
藤崎「このっ…!!」
ドゴゴゴオオォォン!!!
乱打する藤崎。ガラスが剥がれていく。
藤崎(よし!・・・このまま!・・・)
煙が晴れていく。だが、そのガラスの中に誠はもういない。
藤崎「!?」
誠【こっちだ。】
藤崎(後ろ…!?)
振り向く間もなく…
ドドオオオォォォンッッッ!!!

『藤崎善里様、コンティニューしますか?』
藤崎は、雷に打たれた。
藤崎(…)
藤崎は放心状態に陥る。完全に思考が停止する。だが、次が最後の命。
まだ…死ぬわけにはいかないっ…!!

ドゥルルルン!!
藤崎は最後のコンティニューをする。
藤崎「ハァ・・・ハァ・・・!」
ピョコッ
藤崎の肩に、藤崎のチビ悪魔、『レオ』が乗ってきた。
レオ「藤崎、彼と戦うのは危険だ。一旦退こう。」
藤崎「あ~?お前らしくねぇなあ、レオ。ここで逃げるわけにはいかねぇだろうよ…。」
レオ「…残念だが、そういう問題じゃない。俺には今、何が起きてるか知っている。早く逃げなければ…、いや、もう手遅れだな。」
藤崎「は?…畜生。こんなんで…こんなんでっ…!!」
藤崎は『逃げ』を選択した。レオの言葉と、今起きている状況、全ての情報を冷静に整理し、決断した。
ドオォォォンッ!!
また地面を爆発させ、上空へ飛ぶ。そこから藤崎は空中で爆発を繰り返し、空を飛びながら誠から逃げていった。
藤崎「ふ…フハッ!すまないなぁ、誠君!!また会おう!!」
誠【・・・ほう・・・?逃げるか。いい度胸だ。】
誠の背中から、黒い翼が生え出す。
藤崎「!?」
さっきまで地上にいたはずの誠はもう、藤崎の真後ろにまで迫ってきていた。
誠【仲間を失う気持ちがお前に分かるか…?命の大切さを、尊さを、感じたことはあるか?…お前には愚問のようだな。さらばだ・・・藤崎!!】

カッ!
シュドオオオゥゥゥゥン!!!!

裕一「何だ!?あれは!?」
アジトの窓からも見えた。空に、横に一線、紫色の光が伸びている。雲はその周りで渦を巻き、雷鳴が轟いている。


誠だけが、地上に戻ってきた。藤崎の姿はない。誠はその場に、また倒れてしまった。
ボンボン「誠様!!・・・貴方は・・・!」
ボンボンは、泣いていた。誠が藤崎に勝ったからではない。ましてや、誠の頑張りに、心打たれたわけでもない。ボンボンは、ただ一言、

ボンボン「お帰りなさいませっ・・・!魔王様・・・!!」

誠の胸の上で、そう呟いた。

地獄の三日間編 完

次回、天使襲来編
(その前に補足・解説回を挟みます。)