僕らの四日目

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前回 藤崎組 の続き


○○ビルに乗り込むといっても、二人対万を超える集団は明らかに無謀。そこで、裕一は警察を引き連れて全面戦争を試みた。正面からは警察が、そして裏口や窓からはひっそりと亮と裕一が侵入していった。
~幹部vs亮・裕一~(大胆にカットさせていただきます。)

○○ビルとその周りはもう大騒ぎ。
最上階付近にて、亮と裕一は捕らえられていた夏芽を見つける。
亮「夏芽!!無事か!?」
夏芽「う、う~ん、亮・・・?」
裕一「とりあえず、ここから脱出するぞ!!」
???「待ちなよ、君達。」
亮「誰だ・・・?」
藤崎「僕は藤崎善里(ふじさきよしさと)。この組の・・・長って、言えばいいのかな。」
出てきたのは40代前半くらいのいかついおっさんだった。・・・!?
亮「この組の長って・・・ボスか・・・?」
藤崎「いやあ、そんな大したモンじゃないよ。あはは…。」
亮「何笑ってんだ…?テメェ!!」
亮は頭に血が昇っていた。冷静な判断が出来なくなっていた。
裕一「待て!!亮!!」
攻撃しようとした亮を裕一が止める。
裕一『今の状況、逃げる方が得策だ。奴はボスだ。おそらく今までとは格が違う。夏芽も取り戻した。もう俺らの勝ちでいいだろう…?冷静になれ、亮。』
亮「あ、ああ…。」
裕一「よし!逃げるぞ!!亮!!」
裕一は近くの窓ガラスに走り込む。亮も後を追おうとしたそのときだった。
藤崎「・・・あれ?誠君はいないのかい・・・?」
亮の足が止まる。
藤崎「彼も来ると思ってたけど残念。彼のこと気に入ってたんだけどね。やっぱ腰抜けなんだねぇ。ガッカリ。」
パリィィン!!
裕一が窓を割り、巨大コウモリを出し、それに飛び乗った。
裕一「亮君!!来い!!」

亮はその場から動かなかった。
亮『・・・おう、おっさん、前言撤回しろよ。誠が腰抜けか?誠がか…?』
亮の頭には、今まで誠に散々助けてもらった記憶がめぐっていた。
亮『アイツは俺よりつええんだよ…。何も知らない奴が誠を語るんじゃねぇ…。本当の腰抜けは誰なのか、教えてやるよ…!』

裕一は叫んだ。離れゆく亮の背中を思い切り呼んだ。だが、彼は戻らない。

藤崎「・・・知ってるよ。そんなこと。君のその信頼さから十分に感じられる・・・。『誠君の強さ』と・・・『君の覚悟』が!!」

裕一が亮を連れ戻そうと引き返したその瞬間、
ボゴオオォォォンッッ!!!
亮がいた階が爆発する。
裕一「亮!?亮おおおおおお!!!」

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裕一「これが、昨日の夜起きたことだ。あそこにいるのは危険だった。夏芽をここに連れてくるのが精一杯だった。・・・亮は戻ってきてない。・・・すまない。」
誠「・・・」

昨日で、地獄の三日間が終わった。…そして、僕らには四日目が来る。誠にとって…史上最悪で…人生を大きく狂わせる刻が…。

誠「亮を、助けにいく。」

誠はまだ知らない。彼らはまだ知らない。僕らはまだ・・・。
この世界を。


次回、深淵への入り口