Xの能力

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前回 決意のラビリンス の続き


X『聞きたいこと・・・かい?』
Xはこの白い迷路のどこにいるかわからない。だが、声だけは聞こえてくる。
誠「ああ、お前、なんかおかしくないか?」
X『何だい何だい、言ってみてよ。』
誠「お前がもし今まで殺してきた人たちと同じ戦いかたで、俺らと戦ってるのなら辻褄が合わないんだよ。こんなに易々と亮たちを逃がす奴じゃない。それにお前はいつでも俺らを殺せたはずだ。そのキューブの、自分がいない場所をぐちゃぐちゃしてればそれで終わりのはずなんだ。・・・それをしてこない。いや、できない、だろ?お前の能力には、穴があるんだろ?」

X『・・・ふーむ。』

迷路の壁が剥がれていく。そして舞台は、迷路から周りが炎に囲まれた一つの闘技場へと変わる。
Xが出てきた。
X「これ以上お前にヒントを与えるつもりはない。デスマッチだ、誠。正々堂々勝負しようじゃないか。」
誠「何・・・?」
誠が身構える間もないまま、事態は急速に変わる。誠の体が宙に飛ぶ。腹を殴られた。ただそれだけなのに。避けられなかった。正面から来たのに。
「人間」技じゃ・・・ない。何なんだこれは!?
闘技場の端、炎のそばまで飛ばされる誠。圧倒的な力を見せつけられてもなお、誠はまだ諦めなかった。奴の能力の弱点を暴くまで・・・!
誠「ハァ・・・!ハァ・・・!つええ、強すぎるな・・・!ただやっぱりおかしい。肉弾戦でも俺ら4人全員殺せたんじゃねえのか・・・?」
X「・・・」
Xはもう喋らなくなっていた。問答無用で殺しにかかってくる。誠は間一髪で攻撃を避けていく。だがさっきのボディーブローがじわじわとあとから効いてくる。
そんなピンチな状況で、誠の推理はようやく終着点に着く。
誠(フェア・・・?)
誠は奴の言葉を思い出す。

X《おっと、またさっきのをお見舞いしようとしたのに残念。・・・そうだ、僕の能力言っとかないとフェアじゃないね。》
そしてさっきの・・・
X《これ以上お前にヒントを与えるつもりはない。デスマッチだ、誠。正々堂々勝負しようじゃないか。》

誠の中で、一つの結論が出る。
誠「お前は!なぜかフェアプレーをしようとしてたな!!能力の説明なんかしなくてもいいはずなのに!正々堂々と戦わずとも強い能力なのに!!」
Xの動きが少し、鈍くなるように見えた。
誠「迷路だって、わざわざ鍵なんか用意してたしな!!お人好しだとは思ってたけど、分かったぞ!!X!!」


誠“お前は俺らにも勝てる状況を作らないと、この能力が使えないんだろ・・・?”


途端に、Xの動きが速くなる。誠は渾身の蹴りを食らった。

誠(ああ、図星だ・・・。これが奴の能力の弱点なんだ・・・。ただ・・・鍵は何で3つしか用意されていなかった・・・?なぜ・・・?)

誠の体が炎の海へと落ちる。意識が薄れてゆく・・・。

『コンティニューしますか?』

誠(するに決まってる!!奴を倒すこと、それがこのキューブから出る鍵なんだからな!!)

誠 残りライフ 2

次回、二日目終了