第8話 二日目 『Xデー』

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前回、新しい仲間と黒い噂 の続き


・二日目の細かなルール
「目的地」を指定されるのではなく、「殺す人」が指定される。一日に三人。顔と名前が表示され、方角も示される。自分の近くにその人がいる場合、ライフウォッチが激しく鳴る。昨日の時点で人口は4000万人を切ってしまい、この日、リストに載るのは500万人。500万人全員にそれぞれ違う「殺す人」が指定される。

・二日目
この日、リストに載ったのは夏芽と颯太だった。
誠、亮、夏芽のグループと、裕一と颯太のグループの二手に別れて行動する。誠たちは最小限の被害に済ませたかったため、指定されている人だけを殺そうということになった。この決断も、ただ自分たちが生き残りたいだけの偽善にしかならないのは、十分承知。それ以外の手段は死しか残されていないのだ。賞命首の謎を突き止めるには、この壁を乗り越えないといけない。

・誠のグループ
夕方6時頃
夏芽が指定された人の二人目を殺し、三人目を探しているときだった。
キュルキュルキュル‼
夏芽「あ、あれ!?表示されてた人が変わってる!?」
亮「・・・!?どういうことだ?」
誠「ああ、なるほど。指定されていた人が死んだんじゃないか?」
亮「夏芽が殺す前に、か?」
誠「そういうことだ。」
夏芽「ね、ねぇ!これも見て!」
夏芽は次に、賞命首の掲示板を見せてきた。
『ヤバイ!!Xが△△駅にいる!!』
亮「△△駅って・・・ここの近くじゃねぇか!!」

・裕一、颯太ペア
20分前
颯太はまだ一人目しか殺せていなかった。
ピピピピピピピピッ!!
颯太「鳴ってる!!近くにいる!!あっちです!!」
裕一「お、おいっ!待て!!一人は危険だ!!」
人が大混乱している街中で、裕一は颯太を見失ってしまった。
裕一「クソッ!どこだ!!颯太!!」
探しても、呼んでも見つからない。颯太に直接電話をかけたが、出なかった。
まさか・・・?
裕一は誠たちに電話をかける。
誠「どうしました?裕一さん。」
裕一「すまない!!颯太とはぐれてしまった!!私の責任だ!!」
誠「!?ええと、確か、ナイフは持たせていたんですよね?」
裕一「ああ。」
誠「今、どこですか?」
裕一「えーと・・・△△駅の近くだ!」
誠「!?!?ゆ、裕一さん!気を付けてください!近くに『X』がいます!!」
裕一「何!?」
誠「僕たちも向かいます!!」

・全員合流
誠「颯太は!?」
裕一「まだ見つからない・・・」
夏芽「・・・あれ?あれ、颯太じゃない?」
夏芽が指差す方向に、ナイフを持って走ってくる颯太が見えた。
颯太「あ!みなさーん!!二人目、殺せました!!」
亮「なんだよあいつ、心配させやがって・・・!」
裕一「颯太君、無事か!?」
颯太「え、ええ、まあ。どうかしたんですか?」
誠「近くに『X』が出たっていう情報があったんだ。」
颯太「!!」
裕一「颯太、もう次が三人目だろ?早くここから離れて別の場所へ・・・!」
颯太「ええと、次の人は・・・あれ?」
キュルキュルキュル‼
颯太「変わった・・・?」
亮「ああ、それはな颯太、さっきまで表示されてた人が死ん・・で・・・」
亮の言葉が詰まる。亮が颯太のライフウォッチで見た文字は
『金城 誠』
亮「ま、誠!?」
颯太「そんな・・・!」
誠「・・・ん?ああ、俺の名前が出たのか。いいよ、殺してくれ。」
颯太「えっ」
誠「別に俺はリストに載ってねえから、まるごと命が全部消えるってことはないし、今、3つ命あるし。」
颯太「でっ、でも、普通に一般人を殺すだけでも手が震えるのに、クラスメートを殺すなんて・・・」
誠「いいよ、殺してくれ。命一つ減るくらい構わない。そもそも、助け合うって決めただろ?」
颯太「本当に、いいの?」
誠「ああ。」
颯太「殺るからには本気で殺るけど、いいんだよね?」
誠「・・・は?」

颯太の目が赤く光る。



次回、VS「X」