ゲーム開始編 完結

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前回、アップデート の続き。


皆、目を疑った。この世のものではない、得体の知れない生き物が目の前にいる。悪魔・・・だ。
悪魔か?
律儀に誠に挨拶した悪魔だったが、誠はなりふり構わず問い攻めた。
誠「ボンボンっていうのか・・・。悪魔・・・お前らが始めたんだな?このゲームを・・・!!」
ボンボン「な、何のこと・・・?僕は、何も、してない・・・と、思う。」
誠「思う?」
ボンボン「い、いや!分からないんです…。ガーディアン、もとい僕ら悪魔たちは、持ち主を守るためにライフウォッチに入っていただけ・・・。ただ、僕たち悪魔が仕掛けたゲームじゃない。これだけは何だか、分かるんです。」
誠「曖昧すぎるな・・・。」
亮「記憶が無くなってるとかか?」
夏芽「何この子かわい~!」
誠・亮「・・・。」
進展したはずなのに、賞命首の謎はまた一層深まった。まず、悪魔が存在していたということに、驚きを越えて、なんだか呆然としてしまった。

???「何だ?何が起きた?」
署から一人の若い男が出て来た。おそらくサイレンの音を聴いて外に出たのであろうその男は、誠のことを見て眉をひそめた。途端に、その男の顔に悲しみのようなものが宿る。
???「君は・・・金城さんの・・・!?」
誠「・・・!お、親父を、知ってるんですか!?」
???「知ってるも何も、彼は私の・・・上司だった・・・。君たち(警官)、その子たちを中に入れてやってくれ。」
誠たちは署に入り、その男と話すことになった。
裕一「私の名前は田山裕一。よろしく。・・・まず、誠君、君に謝らなければならない。私は・・・君の父を・・・金城さんを、見殺しにしてしまった。助けられなかった・・・。すまん、申し訳ないっ・・・!」
裕一さんは頭を深々と下げた。
裕一「君たち、今日は何か用があってここに来たんだろ?」
誠たちはここにくるまでの話をこと細かく説明した。
裕一「そうか・・・。すまん、今は私たち警察でも、力になれん。」
誠「どういうことですか?」
裕一「分からないんだ。犯人像が、主犯格が、特徴すら一ミリも浮かばないんだ。テレビ局がジャックされたのだって、原因も掴めていない。奴らは、まるで人間じゃない『何者か』だ。こんな事件、生まれて初めてさ。・・・と、君の親父さんが、そう言っていた。」
誠(ここに来ても・・・何も分からず終いなのか・・・?)
裕一「・・・ただ、捜査は続ける。君たちの力にもなる。このゲームを、許してはいけない。必ず犯人を突き止めよう。また何かあったら連絡する。」

誠たちは裕一さんと別れて、署を後にした。
自分たちでは非力だった。いや、この世界の誰にも、この賞命首の謎に迫れる力を持っていない。誠、亮、夏芽、それぞれが現実を思い知った・・・。そしてまた、偽りの日常生活を送るほか、彼らにはやることが残されていなかった・・・。


一ヶ月が経つ。


日常がまたさらに、崩れる刻がくるようだ。

ーゲーム開始編終了ー

次回、地獄の三日間編
(その前に少し捕捉回を入れていきます。)